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nao'' ​歌詞置き場

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2019年5月 Release

esc.

詞/曲/mixing : nao"

​絵:ととりか (Twitter@t_totorika)

浮かんでく

薄暗いこの街と

こびりついた

錆びた鉄屑の臭い

 

渇いてく

世界はあなたをきっと忘れたくて

雨を降らすのに

 

涙を少しだけ見せてよ

言葉はひとつも要らないから

今ここにあるものだけが

ふたりの全てだったらいいのにね

 

沈んでく

朝はもう来なくてもいい

遠くなるサイレンをBGMに

 

分かってる

居場所なんて最初から無かったんだ

それでもいいから

 

涙を少しだけ見せてよ

たばこの煙に隠れてもいい

今ここにあるものだけで息ができたら

この夜を捨てられるのに

esc.

あの日にさよなら
季節はめくれて往く

“確かなもの”ってさ
綺麗だと思ってた

息の白さが嫌いで
空は遠すぎる青で
その目に映した僕は
上手く笑えやしなかった

宙に浮かんだ会話も
苦し紛れの返事も
冬の寒さに凍えて
居場所を失くしたようだった

透明なきみに触れていたんだ
もう分かっていた
涙なんて無くたって
分かっていた

記憶になってしまうなんて
僕は怖くなって放せない
もう最後だった
あれが最後だったんだ
春になった

巨大な力がきみだけ奪ってく
 
嫌いな季節がまた増えた
暖かさと花の匂い
生まれ変わろうとする世界がただ
赦せなかった

透明なきみに触れていたんだ
もう過去になって
頼りない思い出の塵になった

僕の愁いや後悔も
消え去ってしまえと願う夜を
何回越えただろう
あの日にさよなら
言って

きみを忘れていく

いぬよりねこは 3rd mini Album「harudonare;」収録

​ヘルツ

詞/曲/mixing : nao"

歌 : ぜりょわん (Twitter@Uraxxzero)

肺にテトラ

絵:nao"

夜の輪郭を見たの

星座だってクオンタイズされてる

おかしな空論も今は笑えなくなった

 

君に伝えたいことが

有って無いようなこの吹き溜まり

カラになった気管をまた塞ぐようだ

意味がないな

 

テトラの上 白昼夢 泳いでく

悲しみを 縫うように

 

さよならをしよう 君は息をして

焦燥や不安なんて知らないままでもいい

裏切った幸福を恨んでる時間はないのさ

すり抜ける淡い音色 名前を呼んでた

この胸を抉る命にしか触れたくないから

目を逸らさないで

いつだって僕たちは誰かと比べながら

正しさに溺れていく

間違いなど無いのに

 

 

「声にならないくらいがきっと丁度いい」のは聞き飽きた

裏になって 肺を閉じ込めて 歌っていたんだ

隠した思いの全てを

君に盗って暴いてほしいだけだ

塞ぎきった気管に息を吹き込んで

壊れそうだ

テトラの下 天井を泳いでく

平和だって笑うのさ

 

このままでいたい為の空白も

悴んだ思い出も

それで良かったのに

詰め込んだ水槽に溢れた青い凶器が

もどかしいだけの僕の 名前を刺してる

ありあまるものを愛せなくなって

触れ合えない平面に特別が欲しかった

気づかないふりをして重ねる嘘がルールだ

「おやすみ」も「ごめん」も きっと

傷のままで残る

 

眠れない夜は涙を流して

新しい朝が意味を失くしていく

優しさだけじゃ生きていけない

君にだって声があるはずだ

 

さよならをしよう 僕は僕として別れを告げる

あの日の自分に

苦しくて当然だ 綺麗な命なんて無い

飾りたいだけじゃ何も変えられないのさ

この胸を抉る命にしか触れたくないから

目を逸らさないで

今日だって透明な何かに震えなくていい

君の選んでいく道が君をつくるはずだ

肺にテトラ

小さな宇宙の彗星の粒が

大きな夜空に降り注いで

刹那の光を身に纏っては

孤独な旅路の終わりを告ぐ

 

やがて空は白み 朝を迎えたとて

星たちは命を燃やしている

 

冬を編む光の糸

なぞる手は震えているの

形のない苦しみなら棄ててしまおう

指折り数えて

 

地球はいつしか夢をみてた

出逢いはめぐると判ってたんだ

静かの海よりそれは遠くて

音のない闇間に呑まれていく

 

枯れ落ちた枝葉は次の芽を温め

人は争うだけ 虚しいだけ

 

星の雨 ほら見えたよ

今日はもうこのまま眠ろう

願うのは小さなこと

〝溢れていく涙を隠して〟

煌々と果てる

今 叶うなら

 

こんな綺麗な夜なのに

明くる日の心を穿つ

この惑星の果敢無さに似た

それはまるで奇蹟のような

冬を編む光の糸

なぞる手は震えていたの

形のない苦しみなら棄ててしまおう

光 止む前に

2018/12/10 リリース シングル『Geminids』収録

Geminids

絵:アスマル (Twitter@a_sumaru)

Geminids
17

2018/10/28 リリース シングル『17』収録

17

絵:津田 (Twitter@yutsukidayo)

イタイ イタイ 夜はまっしぐら

君の瞳の中 私 舟を漕ぐ

へりくつ たいくつ

君にもし夢の中で逢えたなら

ゆらゆら揺れてるライフライン

君の既読が私 生かしてる

おめおめと泣いてしまうのだ

情けなくて今日も歌う

​ベッドの上には脱ぎ捨てたままのシャツがまだ横たわる

透明な君の鼓動がドクンドクンと脈を打つんだ

ないものねだりのセブンティーン

君の心の隙間に入りたいな

選んだ台詞は不自由で

君を振り向かせてられないや

きっと間違いだらけのセブンティーン

カラダに悪い恋をしていたいんだ

うやむやになって真夜中

​君とふたりきりで踊り明かしていたい

頼りない夜へまっしぐら

君に会えない私 寂しくて

眠らない街に身を焦がす

他に何を愛せばいい?

くだらないゲーム チートコイン

上辺だけなら君に勝てるから

さめざめと泣いたあの夜を

助け出してくれるかな

ほんと今日は今日で騒々しい

君以外の声は聞きたくないの

ため息 サイレン 鬱陶しい

体中塞いでいたい……

ベッドの上には155cmの塊がひとつ

大切な君の返事を膝を抱えて待ちわびてるわ

オトナになれないセブンティーン

甘い話にとことん弱いのです

お気に入りの服着飾って

君と背中合わせで飛ぶんだ

ずっと間違いだらけのセブンティーン

今が幸せならそれで充分ね

教科書には載ってないから

​君のこと今よりも知りたいんです

ねぇ

サヨナラ私のセブンティーン

君の心は誰にも理解らないな

転んだ弾みで零れた涙

からくて少し甘いや

きっと間違いだらけのセブンティーン

カラダに悪い恋はもう要らないな

ふらふらになって真夜中

君とふたりきりで踊り明かして

空に愛を叫んでみたりして

​綺麗なまま忘れられたらいいのに

諦めた夢も 君のことも 私はまた

淡い夏のように思い出して 少し泣いた

「ひとりでも上手くやれるよ。」

強がっては突き放して

私、君の腕の中では

この世界を愛したいと思えたのに

消えてしまいたいと願うのが

悔しくてさ、情けなくてさ

また泣くんだ

冬の風が吹く この町にも次の季節が

​変わっていく気持ち あの頃には戻れないな

胸を刺した君の言葉さえ

今だったら受け入れられる

私、少しは強くなれたかな

君のいない部屋に慣れてしまったみたい

君は今も元気でいますか

​私のこと少しくらい憶えてるかな

あの日ふたりで見てた夢は

燃え尽きてさ、消えてしまったよ

良かったのかな

もしもまた君に会えたときは

​笑いながら話せること、願っています

2018/10/28 リリース シングル『17』収録

あの日から今日までを

あの日から今日までを

絵:nao"

テラス

2018/6/1 リリース シングル『テラス』収録

テラス

絵:orie(Twitter@orie_h)

夜の空に白い月が光る

それが世界の出口に見えた​

僕もあなたもこの街に詰め込まれて息をしている

鏡に映した姿を愛したい 僕らは同じだ

今日だって傷ついて傷つけて 不器用な僕らはバケモノだ

誰もが心を失くしてまで “人”として生きたいと願う世界でさ

晴れた朝に出口はもうなかった

“人”は笑顔を貼り付けている

歪んで歪んで 元には戻れないのさ

それが正しさ

鏡に映した姿を愛せる 僕らは間違い?

恥じらいも孤独も喜びも怒りも「会いたい」も聞かせてよ

涙で滲んだ世界にしか見えないものだってあるはずだから

月の向こうで誰かが見ていて

抗う僕らを嘲笑うんだろうけど

あなたのために心を揺らして生きたい

今日だって傷ついて傷つけて 不器用な僕らはバケモノだ

苦しいよ 悲しいよ それでもいい あなたの言葉で聴かせてよ

鏡に映した自分のこと ​誰もが愛せる世界にしたいのさ

灰になって

連れ出して幽霊船

こんなんじゃもう愛せないよ

見下ろした天井に染み付いた不条理を嗤う

意味なんて無くたって

吐き出したら愛になった

悲しいくらいに不透明な色

春を背に描いた今日までを

君はまた何処かで生きたいと言う

いつか来る終わりを隠しても

夜の隅 眠れない

砂上に浮かんで目を閉じた 刹那

灰になって平行線で出逢いたいよ

盲いた未来をジャックしていってくれ

今日が明日をやめるまで

警告を出して

飛び込んだ環状線

​焼ける日差しは軌条へ

抵抗したんだって?

それでも変わらないから

意味なんて無くたって

吐き出したら愛になって

​悲しいくらいに滑稽な夢

 

どれだけの言葉を並べたら

君はまた笑顔をくれるんだろ

いつか来る終わりが溢れてる

さよならを言いたいのに

砂上に沈んで息をした 刹那

灰になって境界線で憂えたいよ

喰らいついて生きてたって何にもない

手を叩いてあっかんベーしてさ

そんな運命だ

不甲斐ない自由を謳歌して 涙

手にしたって曖昧なままで

嗚呼 終わったってもういいでしょ

砂上に浮かんで目を閉じた 刹那

灰になって平行線で出逢いたいよ

盲いた未来をジャックしていってくれ

今日が明日をやめるまで

​警告を出して

2018/6/1 リリース シングル『テラス』収録

灰になって

バースデー

2018/2/23 リリース アルバム『nil admirari』収録

バースデー

小さくてささやかな祝福のその中で

君はまだ目を閉じて

どんな夢を見てる

 

柔らかな指先を

透明なその肌を

守れるか

幾つもの眠れぬ夜を越え

 

小さなその手が僕らを離れて

やがて旅に出るよ

遠くへ遠くへ

 

そのときは

それまでの何気ない幸せを

少しだけ思い出して

歩いていけばいい

 

小さくてささやかな祝福をあげる日は

君の目に映るもの

すべてが輝くよ

夕立

雨 降る

傘は花になって

君のこと隠したんだ

ちょうどいいや

本当のことはいつも

この目には見えないから

 

新しい街が色を変えていく

僕らも姿を消した

古い足跡浚う波に揺られて

止め処無く流る涙なんてもう

意味の無いただの飾りだ

 

晴々

花は枯れて

きっと君はまた微笑むから

今日も今日を愛せないまま

大切な言葉が肺に絡む

 

夢を蒔いていた それももういいや

止まない雨は無い

僕の剥き出しの心が渇いていく

守れないものばかりを抱いてたんだ

繋ぐ手はもう放さなくちゃ

雨を待つ僕らの空の白い雲は

遠くで揺れている

 

水溜まりを飛び越えて笑う君を見ていた

僕の方へと手を伸ばす君の目に

雨の雫

 

新しいはずの汚れた僕らを

笑えよ

 

土砂降りの街は僕らと変わらない色をしている

止め処無く流る涙は隠してしまえ

雨が止むまで

この空が過去になるまで

夕立

2018/2/23 リリース アルバム『nil admirari』収録

パラレル

2018/2/23 リリース

アルバム『nil admirari』収録

パラレル

世界はいくつもあるって、どこかの誰かが話してた。

もしそうなら、その全てであなたを好きでいたいな。

 

歩く歩幅を決めたんだ。

繋ぐ手の強さも、ふたりで。

誰かとお揃いじゃなくて、ふたりだけで決めたんだ。

 

気持ちが声にならなくて、

そのまま終わってしまいそうな日も

少しだけ長いキスをしたら、

それだけで、嬉しかったりした。

 

寂しくて泣きそうな夜ほど、決まってあなたを想う。

会えない距離が、離れた時間が、愛おしく思えるように。

 

待ち合わせをするのは、いつも同じ場所、同じ時間。

なのにあなたはいつもそう。

少しだけ遅れてくる。

つまらない言い訳をして、あなたは笑って誤魔化すから

ちょっと怒ったふりをして、困らせてみたりもした。

叶えたい夢の話をしたね。

ふたり、星空の下。

ひとりじゃダメでも、あなたといたら何でも叶う気がした。

 

たとえ悲しくて眠れない夜でも、誰よりあなたを想う。

会えない距離も、離れた時間も、ふたりの物語。

 

世界はいくつもあるって、どこかの誰かが話してた。

もしそうなら、その全てであなたを好きでいたいな。

脱皮

最後の夜だ 準備はいいかい

「せーの」のあとで世界にサヨナラ

 

間違いだらけの言葉だけで愛を唄おう

新しい朝が来るなら

 

“あなたのことは忘れないよ”

“話したことも覚えていないのに?”

“優しくないなぁ もう 終わりにしよう”

“初めて知ったあなたは何処にいるの”

 

隠れさせて 星も光らない 黒い夜へ

 

剥がされた皮を抱いて眠る

明日の僕はきっとあなたを愛してない

変わらないままで 汚れたままで

それでいいから ここにいて

 

始まりはいつも寂しさのせい

立てなくなりそうな刺激で満たされて

溺れていたいよ でも 終わりにしよう

最後はいつも元通り 寂しいから

 

忘れさせて ふたりがいた季節のこと

バラバラになるまで嘘ついてさ

本当のあなたが守りたいのは愛じゃない

届かないままで 叶わないままで

夢のままで 終わってしまうの?

 

僕が見ていた世界は狭くて僕とあなたしかいなくて

ふたりだけの殻に籠って幸せならそれで良かった

 

“最後の夜だ 準備はいいかい

「せーの」のあとで世界にサヨナラ”

愛を唄おう 間違いでも

 

剥がされた皮を抱いて眠る

明日のあなたは僕の知らないあなただって

気づかないままで きれいなままで

終わらせてよ この想いも

2018/2/23 リリース アルバム『nil admirari』収録

脱皮

きれいさっぱり

2018/2/23 リリース

アルバム『nil admirari』収録

きれいさっぱり

届かなかった本音。

まぁいいや、棄ててしまおう。

「さよなら。じゃあね、バイバイ。」

本当は言いたくなかった。

思い出なんて大概 きれい過ぎて見ていられない。

悲しいくらいに滑稽。

あなたをまだ夢にみてる。

 

この恋はなんていうか、むせ返るような偶然で、

最初から曖昧な言葉並べていたんだ。

放っといてよ。もういいよ。

苦しいのはいつも私。

絵に描いたようなふたり。

さよなら、また逢えるのかな。

 

逢えたらいいな。

 

思ってもいない台詞でかき混ぜた珈琲を飲み干すまで、

それまでそばにいられたらと

願ってみたところで変わらない。

私は強がるから、涙も上手く流せないや。

溶けそうなくらい眩しいな。あなたのいない朝の光。

その手、その影に、いつも隠れてたのに。

何気ない毎日が、我儘を赦してしまう。

この恋はもう終わった。

何もかも忘れてやるさ。

忘れてやるさ。

 

想ってもいないフリしてかき混ぜた珈琲を飲み干したら、

誰かを好きになれるのかと

質してみたところで変わらない、私の心の中。

あなたが今も離れないや。

 

例えばもっともっと

今よりもっと会いたくなって泣きついたら

あなたは笑ってくれるだろうか。

寂しさの反動でついた嘘ばかりが胸を抉る。

 

そばに来てよ。

 

湿った部屋に散らばる本当の言葉をかき集めて、

今更何ができるのだろう。

気づいた頃にどうして涙は溢れて止まらないの。

独りじゃ何の意味もないや。

 

思ってもいない台詞でかき混ぜた珈琲を飲み干すまで、

それまでそばにいられたらと

願ってみたところで、くだらない私のこの弱さは

あの日と何も変わらないや。

もしまた逢えたら

散りばめた景色が色褪せてしまうように

明日の色さえもう分からない

温かい言葉で囁いてくれた

眠り方を ねぇ 教えて

私はまた拙い心で

愛したものほど突き放してしまう

夜空の海 願いを叶える星は

どこだろう

戻れないあの日に閉じ込めたはずの

思い出が今も滲んで消えない

こんな弱い私は見てほしくないから

もしまた逢えたら笑顔の私を見てほしい

不確かな記憶のその中でいつも

あなただけが鮮やかに残る

奇跡のように紡いだ言葉の

そのひとつひとつを解いてしまおう

いつも通りのあなたの優しい嘘だと

思わせて

どうしようもないほどただ触れていたくて

寄り添う背中が熱を帯びる

こんな弱い私の全てを受け入れて

抱きしめてくれた 笑ってくれた あなた

今は届かないよ 遠い星のように

どんな歌ならこの夜を越えられる?

何も届かないよ

伝えたいことばかり

止められないほど溢れてしまうのに

もう二度とあなたを想うことのないように

少しの勇気と時間をください

戻れないあの日に閉じ込めたはずの

思い出が今も滲んで消えない

こんな弱い私は見てほしくないから

​もしまた逢えたら笑顔の私を見てほしい

2018/2/23 リリース アルバム『nil admirari』収録

もしまた逢えたら

nil admirari

2018/2/23 リリース アルバム『nil admirari』収録

nil admirari

イラスト:アスマル

線を繋ぐように

今日が流れていく

意味 思い出せない

淘汰 僕は要らない

 

鋭利な波が踊りだす

皆 棄てられ

籠の中へ

永遠に閉じ込めて

この海の青に溶けて消える

最初からいないみたいに

それが当然ならそれでいいのに

君の声がしたんだ

僕を呼んでいた

 

海、目を開けて

今日が剥がれていく

太陽 沈む前に

操舵 声を捜す

 

迷路に迷い込んだみたいだ

黒い夜が騒ぎ出すから

何も聴こえない

 

君は何処にいるんだ

大切なものなど何ひとつ無いまま

生まれてきた意味も考えないように生きてた

もう一度僕を呼んでよ

すぐ見つけるから

君のいる世界で僕は生きていたいのに

 

雷よ

僕はまだこの世界をひとつも知らないよ

何処か遠く響くあの声は僕に生きる意味をくれた

だから消さないで

銀色の地図

起きたのは夜明け前だった

地平線に漂う光

僕はどこへ行くんだろう

全てに意味はあるのに

今も僕は解らなくて

だけどいつも探してる

夢を描いた地図が導いてる

信じた未来を進めばいい

だからもう迷わない

唄い続けよう

声の限り唄い続けよう

瞼を閉じてみれば

いつも同じ景色

世界が冷たくなって

泪に沈んでく音

夢が覚めた 夜は続く

強くなりたい 強く

明日が来ることさえ怖くなって

本当の気持ちを隠してしまうなら

これが最後なんだと思えるような今を生きよう

本当の自分を生きよう

2016/10/30 リリース アルバム『Gauche Gears』収録

銀色の地図

悲しいことばかり見えてしまうから

小さな幸せ 気づけないんだろう

それが当たり前さ 悪いことじゃない

旅の終わりに気づけたならそれでいい

夢を描いた地図が導いてる

信じた未来を進めばいい

だからもう迷わない

唄い続けよう

​声の限り唄い続けよう

遠くへ行くあなたへ

2016/10/30 リリース アルバム『Gauche Gears』収録

遠くへ行くあなたへ

ねぇ、この道が終わるまでは

ふたり 一緒にいられる?

そう、怖いんだ。

あなたが何処かへ行っちゃうような気がして。

あぁ…またゴメンね。

二度と悲しみなんて数えない。

あぁ…またサヨナラ。

明日また会おう?バイバイ…。

ねぇ、あの頃は

失うものなんてないと思ってたよ。

もう あの頃に戻れなくたっていいんだよ。

もう いいの。

あなたがくれたもの

この胸の中に仕舞ったから

だからね、大丈夫。

強く生きられるよ。

あぁ…また悲しい顔ね。

あなたと過ごした時間、忘れない。

​ありがとう。

A Ballad of Seabed

​憎まれる正しさなら

愛される間違いでいい

隠した泪の海が

​今も心を飲み込んでる

声にならない想いは

どれだけの言葉で君に届くだろう

変わらない景色の中に

寂しさだけが取り残されてる

強がる鼓動が脈打つ合間に

瞳の奥に映る君の悲しみが

絶える術を失くして 泣き叫んでも

その雫はまだ明日の夢を抱きしめてる

裸足で駆け出して

​慄える身体が幼さ映した

あと少し強くなれたら

​もっと笑顔を守れたはずなのに

生きてる証は小さなパズルの

​一欠片探すより果てない旅の先

帰る脚を失くして 泣き叫んでも

その雫はまだ明日へと進み続ける

閉じ込めてたもの 吐き出すような

土砂降りの雨

この空の蒼 塗り潰すように

​それは君を誘う

繋いだ手と手の暖かさが

独りじゃないと教えてくれるはずだから

強がる鼓動が脈打つ合間に

瞳の奥に映る強い愛のような

凍えたこの海に咲く光が

​今 塞いでいた心を解かしてくれる

2016/10/30 リリース アルバム『Gauche Gears』収録

A Ballad of Seabed

孤恋-koi-

2016/10/30 リリース アルバム『Gauche Gears』収録

孤恋 -koi-

きっともう僕がここに戻ることもないから

僕の居場所はすべて君のもので埋めればいい

大きなことばっかり言ってさ

本当は何もできないから

君を幸せにするなんて

当然、できないんだ

君は泣いた たくさん泣いた

震える言葉で僕を責めた

そのひとつひとつが 雪みたいにさ

この部屋をそっと冷たくするよ

思い出が首を絞める

もう忘れてしまえばいいのに

何ひとつ忘れないまま どこにも行けないまま

言葉にしなきゃ伝わらなくて

言葉にすれば傷つけ合って

まるで当たり前みたいに

君が遠くなったんだ

僕は泣いた たくさん泣いた

孤独な言葉で君を責めた

そのひとつひとつが 笑えるくらいにさ

​この胸を今も締め付けてるよ

愛してたよ さよならしよう

ごめんね 僕にはこれしかできない

強く生きていて 笑っていてね

​そうすればいつか僕のことも忘れられるよ

Think of Me

​貴方は今どこで何をしているの

私の知らない街 煌く街灯の下で

貴方は今誰と何をしているの

私の知らない顔 誰に見せているの

貴方だけ幸せな世界がもしあるなら

私が潰してあげる

そんな世界は要らないと きっと思えるはずよ

私を放さない貴方しかいない

貴方は今どこで何をしているの

私以外の人と並んで歩いたりしないで

「何でもないよ」と笑う貴方のその笑顔は

私が好きな笑顔じゃない

会いたくて仕方ないの

この気持ちを貴方も持っていたなら嬉しいのに

貴方だけ幸せな世界がもしあるなら

私が壊してあげる

そんな世界は要らないと きっと思えるはずよ

​私を愛せない貴方などいない

2016/10/30 リリース アルバム『Gauche Gears』収録

Think of Me

はるのゆめ

2016/10/30 リリース

アルバム『Gauche Gears』収録

はるのゆめ

どんなにきれいな花でさえも

季節が過ぎれば枯れてしまうように

​僕らもきっとおんなじ…。

だけどさ、きっとね そんなの嘘だよ。

気づいてよ…気づいてよ。

僕はここで待ってるよ。

春は見えなくなって君もいつしか大人になってた。

それが悲しくてこんな歌を口ずさんでる。

ドレミに託した僕の気持ちも

風船みたいに 遥か遠く、彼方まで

飛んでいっちゃいそうだ。

次の季節が君を呼んでる。

気づいてよ…気づいてよ。

僕は君を憶えてるよ。

雨が街を包む。

傘をさして人が流れていく。

君はどこにもいなくて

モノクロに染まっていく。

…何もかも。

深く深く沈んでいく夜が夢みたいにきれいだった。

言葉にできないよ。

街が静かに眠っていく。

君の隣に腰かけた。

ケンカした覚えはないけど

何も言わないまま肩が触れるのを感じてた。

春の終わりにそんな夢が僕を苦しめる。

きっともう会えないんだろう。

​あぁ、僕は また夢を見る。

Answer

イメージを失くしたその胸の奥に何が見える?

私に示して

揺るがない孤独が紡いだ答えを

流れた景色が昨日へと溶けてく

不確かな希望を残して

逃げ惑うくらいなら砕けて散ればいい

新しい朝はもう見えない

虚しさを押し殺して繋いだ感情に意味はあるの?

ねぇ 今 目を覚ました歓びさえ嘘になるの?

イメージを失くしたその胸の奥に何が見える?

私に示して

揺るがない孤独が紡いだ答えを

遠い宇宙 果てなく 輝く星たち

託した願いは消えた

正しささえも顔を伏せて見て見ぬふりをしているんだ​

震えながら

叫んだ声がまだ明日まで届かないとしても

待っているよ

2016/10/30 リリース アルバム『Gauche Gears』収録

Answer

イメージを失くしたその胸の奥に何が見える?

私に示して

揺るがない孤独が紡いだ答えを

​それはいつか未来を照らす

Warrior

2016/10/30 リリース アルバム『Gauche Gears』収録

Warrior

濡れる夜を歩いた 傷も曝け出して

朱く染まる刃が私を映している

全てを掻き消した美しき戦場に

光りはまだ視えない 何処にも視えないよ

声がしたの

悪しき残像に喰い破られた心が叫んでる

I'm alive

弾け飛んだ閃光鳴いた

暗闇に取り残されてるんだ 皆そうさ

I'm alive

この声が証明だった

屠られた世界が此処に在った

私の斬ったモノが

どんな形を成して鼓動を打ってたのか

それすら覚えてなくて

声がしたの

響く残響に踊らされた心が軋んでる

I'm alive

すれ違ってきた恐怖心が

私の存在を肯定し続ける

I'm alive

さよならを呟いた

此処にはもう誰一人いないのに

声がしたの

悪しき残像に喰い破られた心が叫んでる

I'm alive

限りなくゼロになった世界に

意味なんてあるはずがないのさ

I'm alive

この声が証明なんだ

​此処にはもう私は要らないのに

泪の跡

私はいつでもあなたを見ていたけど

あなたはどれだけ私を知ってたんだろう

 

あなたが思うより私は

強くいられないから

どんな優しさでもきっと

許してしまう

ふたり 続くようにと

 

この先もそばにいて 私だけ見ていてね

どんなときも独りで泣かないように

あなたの隣にいて終われる世界なら

もう私は怖くないよ

 

ねえ 小さな倖せで それだけでいいんだよ

泪の跡を辿って その先で

あなたに待っていてほしい

 

もう戻れないことくらいは

ちゃんと分かってるから

あなたの記憶の隅にいられるなら

ずっとそれでもいいの

答なんて欲しくないよ

「スキ」の台詞も要らない

その胸で私を甘えさせてね

言葉だけの同意で繋がるくらいなら

もう心は…

 

私ならここにいる

これが本当の私だから

どうかその愛で包んで

 

この先もそばにいて 私だけ見ていてね

どんなときも独りで泣かないように

いつだってそばにいて

何も言わなくていいから

その瞳に映していてね

2015/10/25 リリース アルバム『色彩』収録

泪の跡

眩暈

2015/10/25 リリース アルバム『色彩』収録

眩暈

解けた糸 並べて

ひとつふたつ 数えて

心にまだ 残して

消えないまま 笑って

弾ける嘘 刺さって

ひとつふたつ 数えて

心はまだ 隠して

消えないように 宿して

あなたを 赦した

eyes

君の言う「スキ」は

なんだかとても軽くて 汚くて

初めから少しも変わらず

僕を傷付けるだけの刃だった

求めたのはそんなニセモノじゃなくて

本当の気持ち

消えない記憶の中へと沈んでく

視えてるもの その全てが僕を生かして

君の眼 その泪さえも憶えてる

ふたりでひとつになれるように

僕の言う「好き」は

なんだかとても重くて 拙くて

初めから分かっていたんだ

君の心は僕など視てないのさ

求めたのは

形あるダイヤ?

都合のいい愛?

消えない記憶の中へと沈んでく

見えてるもの その全てが君を変えた

君の眼 その泪さえも憶えてる

It was the last day that I saw your eyes

今日は何を話そうか

どんな僕を憶えてる?

きっと今も君だけが

夢の中で息をして

2015/10/25 リリース アルバム『色彩』収録

eyes

Limit.

2015/10/25 リリース アルバム『色彩』収録

Limit.

ねえ 好きって何だっけ?

思い出せないよ

君が此処に居なくちゃ

未来は多分、果てしなく続く

君が此処に居なくても

君は私に悲しい顔して

“もうすぐ此処にはいられなくなる”って言う

それでも私は

“一緒にいるから”って

震える声 必死に笑顔作ってる

倖せも悲しみも

君と過ごした日々の全てが

私を泣かすんだ

どうか今は 許して

ねえ 君のことも

当たり前みたいに

いつか忘れちゃうかな

私の思うこと 何でもお見通しな君は

きっと分かってるんだろう

同じ気持ちなんだろう

もうそれだけで嬉しいよ

遠く離れはなれ 二度と逢うこともない

君の全てを 君以外のだれかの胸の中に映して

泪は流さない

これからも此処で そっと生きてく

この指とまれ

『変わらないでね。』

聞いてるフリした

いつも通りの午前2時

誰かを探してフラフラ歩いてたの

 

『変わっちゃったね。』

知らないフリした

私はいつでもどこでも

正しくいたいの コロコロ変わってでも

 

傷つきたくないし

流れ流されていたい

 

傷だらけのキミを

知らないフリしてた

 

だって仕方ないし

頑張れないし

言葉にするのも面倒

夜まで寝ていたいの

明日には全部忘れてるし

深く考えられないよ

誰だっていいんです…ねえ そばにいて

だからって満たされるワケじゃないし

雨が降ったらもう最悪だよ

 

キミからの文字列に嫌気がさして

心は穴だらけだ

 

悲しい言葉でも

嬉しい言葉でさえも

今このときだけを生きたいための消耗品

 

だって仕方ないし

頑張れないし

伝わらないなら結構

大したコトじゃないよ

明日には全部忘れてるし

深く考えられないよ

誰だっていいんです…この指とまれ

2015/10/25 リリース アルバム『色彩』収録

この指とまれ

罪人

罪人

揺蕩う陽炎ども永遠と成りて

冴えたこの両の目に焼きつく

移ろう雲の向こう

手を伸ばせば

褪せた朧月夜に夕凪や

誰が彼か知らずとも

歌い騒ぐは世の終わり

さあさ 今宵 果敢無く散りゆくのは…?

猛た檻の違和なりて

爆ぜる君はまだ酔いもせず

嗚呼 夜もすがら

水鏡に映すは眠らぬ宴

数多 星を数えて 掛け言の葉

君と語らう日々の いと懐かしく

誰が彼か知らずとも

歌い騒ぐは恋心

されど流る星に届くことは無く

猛た檻の違和なりて

爆ぜる君はまだ酔いもせず

嗚呼 夜もすがら

水鏡に映すは果敢無き逢瀬

いつしか宴は終わりを告げた

格子の向こうは静まり返る

元より全ては現を逃れるため

「作られた幻に照り返る

現の焔に身を焼かれても

幾度と無く恋い焦がれ給へ​」

誰が彼か知らずとも

歌い騒ぐは世の終わり

さあさ 今宵 果敢無く散りゆくのは…?

猛た檻の違和なりて

爆ぜる君はまだ酔いもせず

嗚呼 夜もすがら

水鏡に映すは罪人模様

ゼロの日

昨日は何処か遠くに光り

やがて消え去る

涙を流すその目は

どんな闇を見据える

遠い昔

空には太陽が揺れていて

大地を焦がしていたらしい

強がり 盾にしてる

別れの唄 軋むエコー

さよなら 告げたあとの

微笑みだけ目に映して

愛する人の頬を撫でて

武器も持たず

​ただ 倖せ抱いて生きてた

ゼロの日

ふたりだけの風景画

ふたりだけの風景画

ここで眠れないなら

どうか消えないままで

描かれた紙の上で

本当の夢を見ていて

淀んだ世界の色も

冷たい明日の色も

果てしない絶望も

あなたは抱きしめてくれた

響いてる

泣き出しそうな

壊れたままの

あいのうた

水をつけすぎたなら

どうか消えないままで

薄れていくその記憶を

永遠に繋ぎ止めていて

強がって

突き放した手

その風景画に

描き足して

ほら見て

この絵の具は

私の断片

この世界は

みんなの愛を

描くためには

小さすぎるね

響いてる

泣き出しそうな

壊れたままの

“愛詞(あいことば)”

Guilty Echo

宛など何処にもない旅をしよう

縛りつけてたものはすべて捨て

小さなこの舟 漕ぎ出す力さえあれば

僕らは何処へでも行けるから

過ちに気づいてその身で償おうとも

砕け散った想いは届かないんだろう

駆ける星 君は願う“涙消して”と

僕らは同じ空に息を重ねたの

何にも知らずに今日まで生きてきた

誰もが答えを隠してるんだ

もうやめよう

次の命はこの命の分まで輝けるだろう

駆ける星 君は願う“涙消して”と

僕らは同じ空に息を重ねて

約束だけが残されたこの場所で

​僕は君をずっと信じ続けよう

Guilty Echo

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